フリーコースターハブについて

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最近のBMXシーンには欠かせない、フリーコースターハブについて紹介したいと思います!

 

 

カセットハブとフリーコースタハブの違い

 

大きく分けてBMXのリアハブには、カセットハブフリーコースターハブの2種類があります。

まずカセットハブについてですが、いわゆる一般的なタイプのリアハブです。

コグというパーツに爪が付いていて、それをハブのシェルに刻み込まれている歯車に引っかかることでハブが回転するというタイプのリアハブです。

 

一方フリーコースターハブは、複雑なパーツを組み合わせて作られた、BMXを中心に最近の流行りであるリアハブです。

中身の構造は複雑なので、ここでは割愛させていただきますが、簡単に説明をすると、進行方向と逆向きにハブを回しても、コグの部分は回らないという大きな特徴があります。

この動画の中でおおまかなフリーコースターの構造や、調節の仕方などを見ることが出来ます。

 

以前は、このフリーコースターハブを使用している、ライダーは少なかったのですが、あるライダーをきっかけに世界中で流行り始めます。

そのライダーというのが、CULTのライダーAlex Kennedyです。

こちらはCULTのDVDの映像なのですが、Alex Kennedyのパートは2分57秒ごろから始まります。

彼のグラインドトリックと、フリーコースターハブの動きを組み合わせたライディングはとても華麗で新しく、瞬く間に世界中のトップライダーがフリーコースターハブを使い始め、それがBMX業界全体に広まっていったという経緯です。(諸説あり)

 

フリーコースターハブの大きな特徴を、4つにまとめてみます。

 

 

1.トリック

 

まずトリックについてですが、カセットハブとの大きな違いは、進行方向と逆にハブが回転してもコグは回転しない構造なので、同時にチェーンでつながれたクランクが回りません。

そうなると、180など後ろ向きに走る動きになった時に、クランクを回すことなく後ろに進むことが出来ます。

クランクを回さないことで、後ろ向きの状態からのバニーホップがやり易かったり、後ろ向きのフェイキー状態でバースピンなどをやったりなど、フリーコースターにする事で、トリックの種類を色々と増やすことが出来ます。

その反面、やり辛くなるトリックもあります。スラック(遊び)というものが存在するので、ペダルを踏みこんで行う テールタップ などのトリックなどは多少やり辛くなったりしますので、自分のやってみたいトリックに合わせて、選ぶのがオススメです!

 

 

2.スラック(遊び)

 

フリーコースターハブには構造上、スラック(遊び)というものが存在します。

スラックとはハブを後ろ向きに回してもコグが回らない、フリーの状態から、クランクを前に漕いでハブが引っかかる状態までの、間の事を言います。

これがあることによって、後ろ向きに走ってる状態でもコグが引っかからずにハブのシェルのみが回るという訳です。

ただ、最初はスラックに慣れるまでの時間が必要になるかもしれません。スラックがあることを知らずに思いっきりペダルを踏んでしまうと、ステムなどに膝をぶつける可能性もあるのでご注意ください。

遊びの量は、中身を分解してスペーサの数を増やしたり、減らしたりとブランドごとに変更方法は違いますが、後で調節することはもちろん可能です。

 

 

3.音

 

あと特徴的なのは、その物静かな音です。

カセットハブはもちろんの事、コグに爪が付いているのでそれが引っかかることで発生する、ラチェット音というものが存在します。

このカセットハブのラチェット音が大好きなライダーも、もちろんたくさんいると思いますが、フリーコースターの何も引っかからない無音状態もかなり走っていて気持ちが良いです。

タイヤの走っている音や、感覚をよりダイレクトに味わうことが出来るので、もちろんストリートのみならず、最近ではパークライダーやダートライダーでも使用している人達が増えています。

 

以上のことを踏まえてみて、フリーコースターハブでライディングをするか、カセットハブでライディングをするかを是非決めてみてください!

 

 

カセットとフリーコースター。

それぞれのハブの特徴を思う存分に活かしたライディングをしているライダーも紹介します!

 

カセットハブといえば、Dan Foley。

知っておられる方も沢山いると思いますが、カセットハブの使いこなし方が凄いです。

一時期、フリーコースターハブも使っていましたが、カセットハブの方が本人的にはお気に入りだったようです。

 

続いてフリーコースターハブといえば、やっぱりKarl Poynterですね。

もともと、The Shadow Conspiracyのライダーだった彼ですが、2020年の今見てもすごい個性的で見るものを飽きさせないライディングです。

 

 

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この記事を担当したのは彼末 崚です。

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