グラベルに最適なバイクタイヤ
グラベルライディングは、さまざまな人にとってさまざまな楽しみ方があり、すべてのライダーにはそれぞれの目的や所有バイク、そして走る地形があります。あらゆるグラベル状況で優れた性能を発揮するための膨大な種類のタイヤを前にしてしまうと、完璧なタイヤを選択するのは難しいと感じるかもしれません。
誰もが自分にとって求めるタイヤが異なることを踏まえて、グラベルライドに最適なバイクタイヤを選ぶための基本的なガイドを作成しました。
トレッドパターン
まず、普段乗る地形の種類から見ていきましょう。固く詰まったグラベルですか? 滑らかな舗装路? 荒れた林道? テクニカルなシングルトラック?
このようにいろいろな道に対してトレッドパターンは通常、特定の表面で機能するように設計されているため、走る道がどのようなものなのか注意を払う必要があります。
理想ではライダーは地形や条件に合わせてライドのたびにタイヤを交換したいと考えます。しかし、実際にはどんなライディング状況にも対応するタイヤを見つけるのが現実的です。私たちの作るタイヤはあらゆる地形に対応したタイヤ設計を行っているので、どのトレッドパターンが乗りやすいかを検討してくださるとありがたいです。
ここでは、変化する地形に合うグラベルタイヤのおすすめのポイントをご紹介します。
RAMPART
舗装路/ハードパックグラベル(700c / 650b)
・「オールロード」タイヤに分類されるRAMPARTは、主に舗装路で走る人のために、高速でスムーズな乗り心地を提供します。
・RAMPARTのセンタートレッドは滑らかで、直線的なコースを速く転がるためのものです。厚手のセンタートレッドと耐久性のあるケーシングは、過酷な路面でも長持ちし、タイヤのショルダーは、さまざまな条件で信頼性の高いコーナリングトラクションを実現するサイピングを増やした構成です。
※サイピング(siping=ノブに薄くスリットを入れトラクションを向上させること)
WASHBURN
舗装路/ハードパックグラベル/細かい砂地のグラベル(700c / 650b)
・最速の転がりのグラベルタイヤとして知られるWASHBURNは、転がり効率を最大化するセンタースリックタイヤと、コーナリングの信頼性を高める高いサイドノブを組み合わせています。
・ウォッシュバーンのセンタースリックは転がり抵抗を最小限に抑えて巡航スピードや加速性を高め、トランジションノブと隆起したサイドノブは、コーナリングのトラクションを提供し、絶妙なノブ間隔が泥詰まりを解消します。
CANNONBALL
舗装路/ハードパックグラベル/細かい砂地のグラベル/シングルトラック(700c / 650b)
・頼りになるオールラウンダーであるCANNONBALLは、グリップ、最小限の転がり抵抗、コーナリングトラクションの理想的なバランスを特徴とし、スピードを損なうことなく自信を持って思い描いたラインを走れます。
・細く矢じり型のセンタートレッドは転がり抵抗を効率的に低減し、サイドノブはコーナリングのトラクションを高めます。センタートレッドのダイヤモンドパターンは、グラベルライディングのために最適化されており、泥や砂利の詰まりを取り除きます。
RUTLAND
細かい砂地&石がゴロゴロしたグラベル/ウェットグラベル/シングルトラック(700c / 650b / 29 “/ 27.5″)
・起伏の多い柔らかい地形向けに設計されたRUTLANDは、最大限のグリップ、タイヤ保護などあなたの限界を押し広げるための能力を提供します。
・RUTLANDは、転がり抵抗を低減する傾斜した狭い間隔のセンターノブを特徴とし、よりアグレッシブなショルダーノブとトランジションノブが柔らかいコンディションでグリップを提供します。
SPARWOOD
シングルトラック/細かい砂地のグラベル/ハードパックグラベル( 29 “/ 27.5″)
・27.5インチと29インチのライダーにとって、SPARWOODはバイクパッキング、グラベルライディングなどに対応する万能タイヤとして認識されている。
・SPARWOODのセンターノブは、転がり効率を高めるために傾斜しており、ダイヤモンド型とシェブロン型のトランジションノブは、泥詰まりを解消しながらトラクションの向上のために互い違いに配置され、L字型のサイドノブは、コーナーでのブレーキング時にグリップ力を発揮します。
タイヤケーシング
・Light & Suppleは転がりやすく重量も軽く仕上げていますが、軽い分だけパンク防止性能は低いのですが、日本のグラベルシーンでは十分使用出来る耐久性は持ち合わせています。
・Light & Suppleは転がりやすく重量も軽く仕上げていますが、軽い分だけパンク防止性能は低いのですが、日本のグラベルシーンでは十分使用出来る耐久性は持ち合わせています。
・Light & Suppleは転がりやすく重量も軽く仕上げていますが、軽い分だけパンク防止性能は低いのですが、日本のグラベルシーンでは十分使用出来る耐久性は持ち合わせています。
・トレッドパターンを選択したら、タイヤケーシング(タイヤトレッド部分の素材の層)について考えます。ケーシングの内部層と構成は、タイヤの感触、乗り心地、性能を左右する重要な要素です。TERAVAILタイヤは、2種類のグラベルタイヤケーシングを提供しています。
・Durable (Bead-to-Bead)は、サイドウォールとトレッドキャップにナイロン層を織り込んだ堅牢な構成で、パンク、擦り傷、裂傷からタイヤを保護します。
Light & Suppleは転がりやすく重量も軽く仕上げていますが、軽い分だけパンク防止性能は低いのですが、日本のグラベルシーンでは十分使用出来る耐久性は持ち合わせています。<br>
さまざまなライディングスタイルの優先順位を考え、この2つのケーシングのどちらを選べば良いかは次の要素を考慮してください。
ライダーとギアの重量
通常、負荷が軽いほどタイヤにかかる力が少なくなるため、必要な補強が少なくて済みます。当社の軽量でしなやかなケーシングは、軽量セットアップで低圧で十分な剛性を備えた快適な乗り心地を提供します。ツアーのために荷物を積んでいるときや、追加のギアを装着しているとき、耐久性のあるDurable(Bead-to-Bead)ケーシングは、快適な乗り心地を維持しながら安定性と信頼性を高めます。
ライディングスタイル
一部のライダーは、よりアグレッシブなラインを選択したり、コーナーに激しくプッシュしたりするのでタイヤの負担が大きくなります。Durable(Bead-to-Bead)ケーシングは、これらのライダーがパンクの結果に苦しむことなく限界を押し広げるのに役立ちます。
対象となる地形
ライディングのグラベルの種類によってケーシングの選択に影響を与えるはずです。砂利が柔らかい、鋭利な、ゴロゴロとした、または上記のすべてである場合は、Durable(Bead-to-Bead)ケーシングの追加のパンク保護を検討することをおすすめします。
タイヤコンパウンド
ライディングコンディションに適したケーシングを選択したら、次はコンパウンドを検討します。タイヤのコンパウンドは、基本的にタイヤのゴムのDNAとその設計方法です。
グラベルタイヤのトレッドパターンとケーシングは、それぞれ特定の用途や地形に合わせて最適なものを選んでいきます。これらすべてのシナリオにおいて、60aデュロメーターゴムは、グリップ、耐摩耗性、快適性が理想的でバランスがよく、トレッドパターンのパフォーマンスを引き出すことがわかりました。
しかし、私たちは1つの化合物で万能なアプローチをとっているわけではありません。オールロードタイヤである Rampartは、舗装路での最適なライディング体験のためにデュアルコンパウンドゴム構造で設計されています。タイヤの中央にある硬いゴム(デュロメーター70a)は、転がり抵抗とトレッドの摩耗を最小限に抑えるのに役立ち、ショルダーの柔らかいゴム(デュロメーター60a)は、ロードとグラベルが混在する状況でのコーナリング時に信頼できるグリップを提供します。
TERAVAILのグラベルタイヤやオールロードタイヤを選ぶ際に、タイヤコンパウンドを決める必要はありませんが、コンパウンドの選択とその背後にある思考プロセスを共有することが重要だと感じています。
※60aデュロメーターラバー=硬度のこと。クルマのタイヤは60~70。消しゴムは30~40。
タイヤサイズ
グラベルに最適なタイヤを選ぶための最後のステップは、サイズを選ぶことです。まず、バイクのタイヤクリアランスの測定値をチェックして、フレームとフォークに収まる幅を把握します。
その後、タイヤクリアランスの最大値を下回るものに選択肢を絞り込むことができます。グラベルタイヤは幅28mmから47mmの範囲です(一部のバイクでは、2.1インチ+マウンテンバイクのタイヤを装着できる場合もあります)。
幅の広いタイヤは低圧でより安定するため、起伏の多い地形でも快適で信頼性が高く効率的です。そのため、一般的には、グラベルライディングに利用できるサイズの広い方を探すことをおすすめしています。とはいえ、幅の広いタイヤを選んだがためにより多くの重量をペダルで漕ぐことになり、重量を優先する場合は幅を狭くすることです。
例えば、38mmのタイヤと42mmのタイヤを比較してみましょう。
最大の効率と速度を求めるなら、38mmのタイヤに傾くかもしれません。42mmのタイヤは、快適性と安定性を重視するなら良いかもしれません。
とはいえ、タイヤサイズが「速い」のは地形が大きな要因です。非常にラフで柔らかいグラベルは乗りにくい場合があるため、42mmタイヤの安心感と安定性が増すことで、より速くなるかもしれません。しかし、固く締まった砂利道や舗装路では、38mmのタイヤの方が速く転がる可能性が高くなると思います。
全体としてタイヤは、快適さ、速さ、さらには楽しさに大きな違いをもたらします。快適性、スピード、楽しさの三拍子揃ったタイヤを最大限に生かしたタイヤ設計に多くの配慮が払われており、このラインナップからきっと気に入っていただけるものが見つかるはずです。
TERAVAILはまだ始まったばかりのタイヤメーカーです。だからこそ開発、テスト、フィードバックに力を入れ余念がありません。あなたが使用するTERAVAILタイヤが私たちのタイヤ作りに役立っていることをお伝えしなければなりません。そしてとても感謝していることも・・・
その他のTERAVAILガイド
タイヤのケーシングについて
MTBタイヤの選び方
タイヤサイズガイド
チューブレスバイクタイヤとは?
バイクパッキングに最適なタイヤの選び方
ケーシングとコンパウンド
TERAVAILのデザイン哲学