BMXを自分色にカスタムしよう!!~パーツのサイズ編~

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こんにちは。本日はBMXのカスタムについて少しお話しをしたいと思います。

BMXを始めるにあたってBMX完成車の選び方を以前お話しさせて頂いたと思いますが、今回はお気に入りのBMXをさらに自分好みにカスタムする際のポイントを解説させて頂きたいと思います。

人によって感じ方は違いますので、ここで言っている事がすべて正解では無いです。

BMXは感覚的な要素が強いので参考程度に聞いて頂ければと思います。

 

BMX完成車を今から購入される方はこちらもご参照ください。

BMX完成車の選び方 PT1 ~BMXとは~

BMX完成車の選び方 PT2 ~BMXカラーリング紹介~

 

それでは早速ですが、みなさんお気に入りのBMX完成車を買ってバニーホップやその他のトリックを始めると思います。

ここからは僕の経験談になるのですが、バニーホップをやってみると意外と難しく「全然HOW TO通りやってもとべねーじゃん!」とか「筋肉痛がひどすぎてもう乗りたくねーよ、、」という風に僕のようにいきなり壁にぶつかってしまう人がいると思います。

そんな時に無理に乗るとますます辛くなって修行のごとくBMXに乗ってしまうはめになるので、そういう事にならないように気分転換の一つとして自分のBMXをカスタムする事のアドバイスをさせて頂きたいと思います。

今回は各パーツのサイズについて解説していきたいと思います。

BMXのカスタムといってもBMXは色々なパーツが組み合わさって出来上がっています。

その色々なパーツが組み合わさっているBMXですが、まずは車体全体の大きさを表す”ホイールベース”について解説したいと思います。

上の画像を見てもらうと分かると思いますがホイールベースとは前輪から後輪(前ハブ軸から後ろハブ軸)までの長さの事を表します。

一般的にはこの長さが短くなれば車体がコンパクトになりクイックな動きになりますが、スピードを出した時の安定感が少なくなります。

逆にホイールベースが長くなればスピードを出した時でも安定感がありますし、フロントアップの際に地上から前輪までの高さが高くなるのでバニーホップで高さを出しやすくなったりしますが、クイックな動きはしづらくなります。

BMX全体の大きさを表すホイールベースについては分かったと思いますが、ここから先はホイールベースの長さに影響する各部のパーツについてもう少し詳しく見ていきたいと思います。

 

①フレーム 参考価格30,000円~70,000円

BMXの顔になる部分と言っても過言ではないパーツであるフレームですがこのフレームのサイズは他のどのパーツよりもホイールベースに大きく影響します。

各メーカーが出しているフレームジオメトリーを見るとTT20.5やCS12.8など意味わからない暗号のようなものが書かれていて訳が分からない思いますのでここではその暗号について少し解説させて頂きたいと思います。

 

・フレームサイズの見方

まずはホイールベースの長さに大きく影響する部分のフレームのサイズについて解説させて頂きます。

BMXのフレームサイズで重要になってくるのが”トップチューブサイズ”と”チェーンステイサイズ”(TTサイズ、CSサイズとも呼びます。)です。

このトップチューブサイズとチェーンステイサイズがフレームのどこの長さの事なのかまずは見てみましょう。

上の画像を見て頂くとどの部分の長さか分かると思います。

 

このトップチューブ、チェーンステイ両方の部分ともに長くなればホイールベースも長くなり、逆に短くなればホイールベースが短くなる事が分かると思います。

トップチューブサイズにはホイールベースに影響する事に加え、後で詳しく解説しますがBMXに乗車した際の姿勢に影響します。

チェーンステイサイズは一般的に短くなれば180や360など回転系のトリックがやりやすくなるなどのメリットがありますが、高いジャンプがしづらいなどのデメリットがあると言われます。

逆にチェーンステイサイズが長いと高いジャンプやスピードを出した時の安定感が上がりますが回転系などのトリックはやりづらくなると言われます。

※短いチェーンステイサイズで高いジャンプをする人や、長いチェーンステイサイズで回転系のトリックが得意なライダーもいます。

 

各ブランドが出しているフレームのトップチューブサイズで一般的なサイズは20.5″,20.75″,21″となり、この3サイズから選べる事が多いです。

※このトップチューブサイズよりも短いものや長いものを出しているブランドもあります。

このフレームサイズはインチ表記されることがほとんどなのでmmで見たい方は25.4をかけ算するとmmになります。

乗る人の体格などでトップチューブサイズを選ぶ事が多いです。

同じく各ブランドが出しているフレームのチェーンステイサイズになりますが、12.5~14など幅広いです。

チェーンステイサイズは12.8~13.1のように表記されこの間で調整することになります。

こちらも同じくインチ表記が一般的です。

時代によってその時の主流が変化していくので、これはあくまで目安になりますが現在一般的には、

・短めチェーンステイサイズ 12.5~13

・普通チェーンステイサイズ 13.25~13.5

・長めチェーンステイサイズ 13.6~14

という感じになります。

またフレームのジオメトリー表にHTやSTなどまた暗号のようなものが出てきますのでこちらも簡単に解説したいと思います。

 

1)HEAD TUBE ANGLE(ヘッドチューブアングル)

HTなど表記されますがこれはHEAD TUBE ANGLE(ヘッドチューブアングル)ヘッドチューブの角度です。

BMXは74°~76°が採用される事が多いです。角度が寝ているとホイールベースが長く、ハンドルが体に近くなります。逆に角度がたっているとホイールベースが短くハンドルと体の距離が遠くなります。

標準的なヘッドチューブアングルは75°と言われています。

 

2)SEAT TUBE ANGKE(シートチューブアングル)

次にSTなどと表記されるSEAT TUBE ANGLE(シートチューブアングル)シートチューブの角度です。

標準的な角度は71°とされています。(69°や70°のST ANGLEの場合、シートチューブアングル71°のフレームと比べて実際のトップチューブサイズよりも体感的に若干短いトップチューブのフレームと同じような取り回しに感じます。)

 

3)BB HIGHT(ビービーハイト)

次にBB HIGHT(ビービーハイト)ですがこれは地上からBBまでの高さを表します。

一般的に低いほどスピードを出した時の安定感が増し、かわりに取り回しがしにくくなります。

逆にBB HIGHTが高いと取り回しがしやすい分、スピードを出した時の安定感が失われます。

標準的なBB HIGHTは11.5~11.8になります。

 

4)STAND OVER HIGHT(スタンドオーバーハイト)

最後にSTAND OVER HIGHT(スタンドオーバーハイト)ですがこれは地上からトップチューブまでの高さを表します。

スタンドオーバーハイトが高いとフレームのフロントトライアングルが大きくなります。

一般的にスタンドオーバーハイトは9″が多いです。

 

CULT 2SHORT IC FRAME 標準価格50,000円(税抜) CS 12.5~12.8

SUNDAY NIGHT SHIFT FRAME 標準価格52,000円(税抜)CS 13~13.25

FIT HARTBREAKER FRAME BLACK 標準価格67,800円 CS 13.8~14.5

 

 

②フロントフォーク 参考価格 18,000円~25,000円

次にホイールベースに影響するパーツでフロントフォークについて解説していきたいと思います。

フロントフォークのサイズ表記はOFF SETと表記されmm単位で表記される事が一般的です。(突き出しとも言われます。)

そのOFF SETはどこのサイズの事か見てみましょう。

上の画像を見て頂くと分かると思いますがこのフォークから突き出している部分の距離の事を言います。

この部分の距離が短くなればホイールベースも短くなり、長くなればホイールベースも長くなります。

一般的にこのOFF SETが短くなればハンドリングがクイックになったりリヤアップなどフロント系のトリックがやりやすくなる反面、スピードを出した時にハンドリングの安定感は失われます。

逆にOFF SETが長くなればスピードを出した時のハンドリングの安定感は上がりますが、反面、クイックなハンドリングやフロント系トリックはやりにくくなったりします。

これもあくまで目安になりますが現在一般的には、

・短めOFF SET 13mm~20mm

・普通OFF SET 25mm~28mm

・長めOFF SET 30mm~35mm

という感じになります。

 

PRIMO PRO FORK HD 標準価格20,000円(税抜) 13mm OFFSET

ODYSSEY R-25 FORK 標準価格20,000円(税抜) 25mm OFF SET

CULT SECT FORK 標準価格19,800円(税抜) 32mm OFF SET

 

ここまではホイールベースに影響するパーツについて解説させて頂きましたが、次はライダーの体格やBMXの操作性について少し解説していきたいと思います。

 

人それぞれ身長や体重が違いますので、同じBMXに乗ってもそれが乗りやすいと感じる人もいれば乗りにくいと感じる人がいると思います。

ここではその人の体格に合わせる、言わば調整の役割を果たすパーツをご紹介させて頂きたいと思います。

まずはBMXに乗っている状態の画像を見てもらいたいと思います。

だいたいBMXに乗っている時の姿勢はこんな感じになると思いますが、例えばハンドルの高さが低くなると自分の姿勢がより前傾になる事が想像出来ると思います。

逆にハンドルの高さが高くなると自分の姿勢は後傾になる事が想像できると思います。

また、ハンドルの位置が今より前になれば体も前傾になり、ハンドルの位置が後ろになれば体が後傾になる事が想像できると思います。(フレームの項で解説したトップチューブの長さもこのハンドル位置に影響します。)

この乗った時の姿勢が前傾だったり後傾だったりする事によりBMXの操作性に影響が出ます。

それでは早速ですがここからは操作性に影響するパーツを見ていきましょう。

 

①ハンドルバー 参考価格8,000円~15,000円

まずはハンドルバーですが、ハンドルバーの高さが低くなれば前傾の姿勢になり、ハンドルバーの高さが高くなれば後傾の姿勢になることは先ほど解説しました。

一般的にはハンドルが低くなればスピードを出した時のハンドリングの安定感が上がりますが、フロントアップなどフロントを上げる際の動作に力が必要になります。

ハンドルが高くなればフロントを上げる際の引き上げが楽になりますが、スピードを出した時のハンドリングの安定感が失われます。

まずは上の画像を見て頂くと分かりやすいと思いますが、ハンドルのスペックについて解説したいと思います。

 

ハンドルの高さはRise(ライズ)と呼ばれインチ表記が一般的です。

現在主流のライズは8inch~10inchになります。

また、ハンドルバーのスペックの中にBSやUS、WIDTHといった表記があると思います。

 

BSはバックスウィープ(Backsweep)の略省でハンドルの絞り具合の事を表しています。数値が高くなればなるほど握りてが体に近くなります。

USはアップスウィープ(Upsweep)の略省でハンドルバーの握りての上がりを表しています。数値が高くなれば握りての位置が高くなります。

WIDTHはハンドルバーの幅を表しています。これもinch表記が一般的です。

 

ハンドルバーの幅は自分の好みにカットして使う人も多いのでそこまで気にする必要はないと思います。

BMXのプロショップによってはハンドルバーのカットも出来るお店もありますので、自分でカット出来ない人はお店にいってハンドルバーを買いましょう。

 

TERRIBLE ONE CLASSIC BAR BLACK 標準価格9,800円(税抜)RISE 8″,8.5″,8.85″

CULT DAN FOLEY BAR BLACK 標準価格8,000円(税抜)RISE 9″

ODYSSEY LUMBERJACK XXL BAR BLACK 標準価格11,000円(税抜) RISE 9.8″

②ステム 参考価格2,800円~12,000円

次にご紹介するのはハンドルとフォークを連結しているパーツ。ステムのご紹介です。

ステムは前述したハンドルの高さ、ハンドルの位置の両方を調整しているパーツです。

ステムの高さ(ハンドルを固定している部分の高さ)が高くなればハンドルの高さも高くなり、ステムの長さが長くなればハンドルの位置が遠くなる事が分かると思います。

ここではステムのサイズの表記の見方について見ていきたいと思います。

ステムのスペック表を見て頂くとRISE(ライズ)とREACH(リーチ)という表記があると思います。

ライズはステムの高さの事を表しmm表記されることが多いです。

リーチはステムの長さの事表しこちらもmm表記が一般的です。

ライズは7mm~45mm、リーチは36mm~55mmぐらいが一般的なステムに多いサイズです。

 

またステムには大きく分けて2種類の形が存在します。

フロントロード(FRONT LOAD)とトップロード(TOP LOAD)の2種類で、フロントロードは主にステムの高さが低いのが好みの人が選び、トップロードは主にステムの高さが高いのが好みの方に選ばれやすいですが、見た目にかなり違いがあるので見た目で選ぶ人も多いです。

(フロントロードのステムにライズの高いハンドルバーを付けたり、高さはハンドルでも調整できるので見た目で選ぶのもアリです。)

フロントロードステム

トップロードステム

MADERA MAST TOP LOAD STEM BLACK 標準価格11,000円(税抜)REACH 36mm,39mm,42mm,45mm,48mm,51mm,54mm

FIEND REYNOLDS V3 STEM BLACK 標準価格9,000円 REACH 48mm

CULT SALVATION V4 STEM 標準価格9,000円(税抜) REACH 46mm,51mm

BMXの操作性(乗車姿勢)に影響するパーツは以上になります。

その他に乗車姿勢には影響しませんが足のスタンス幅に影響するパーツのクランクがございますので紹介させて頂きます。

 

・クランク 参考価格8,500円~30,000円

BMXを漕ぐのに絶対に必要なパーツであるクランクですが、このパーツにもサイズがいくつか存在します。

クランクの中でもクランクアームと呼ばれる部分のサイズですが、このパーツの長さがライディングに影響すると一般的には言われます。

クランクアーム長は175mm,170mm,165mm,160mmの4種類の長さが一般的です。

少し前までは175mmのアーム長が一般的でしたが、昔に比べチェーンステイサイズが短いフレームが色々なブランドから発売されるようになった為、現在は165mmのアーム長が一般的になりました。(チェーンステイサイズが短いフレームで175mmのクランクを付けると後ろ足がペグにあたってしまう為。)

アーム長が長ければペダルの踏み込みが軽くなり、アーム長が短いと踏み込みが重くなります。

また、BMXのトリックは感覚的な部分が多いので定説ではありませんが180などの回転系のトリックでopposite(得意な回転方向とは逆方向の回転)がやりやすかったり、クランクアームグラインドが安定するといった事も聞いたりもします。

BMXに使われるクランクの多くはおおまかに2pcクランク(2ピースクランク)と3pcクランク(3ピースクランク)の2種類に分けられます。

2pcクランク

3pcクランク

 

上の画像を見てもらうと分かると思いますが2pcクランクは片側のアームがスピンドルと一体になっています。

名前の通り2つのピースから出来ているので2pcクランクと呼ばれます。

2pcクランクの特徴は3pcに比べて軽量という事が挙げられますが、ドライブサイド(スプロケットを取り付ける側)は固定となります。

 

次に3pcクランクですが、現在のBMXのクランクはこのタイプが最も多いです。

こちらも名前の通り3つのピースから出来ているので3pcクランクと呼ばれています。

3pcクランクの特徴はドライブサイドが右、左どちらにも対応している事が多いです。(3pcクランクでもドライブサイドが固定の場合がありますので購入する前に確認しましょう。)

また2pcクランクに比べてパーツ点数が増える為、若干重くなります。

※使われている素材や形状などによっては2pcクランクより軽い3pcクランクも存在します。

 

また、スピンドルの太さにも種類があり、19mm外径、22mm外径、24mm外径の3種類の太さのスピンドルが一般的です。

このスピンドルの太さですが、外径が大きくなればその分クランクの剛性も上がりますが19mmより24mmが優れているという分けではなく硬さの好みになりますので自分にあったスピンドルを見つけましょう

(余談になりますが、僕は19mmと24mmそれぞれのスピンドルのクランクを使ってみても違いには気づけませんでした。あんまり気にせず自分がカッコイイと感じたものを使っても良いかも。)

 

ODYSSEY THUNDERBOLT+ CRANK BLACK 標準価格27,000円(税抜)165mm,170mm,175mm

PROFILE 3PC BMX CRANK BLACK 標準価格22,000円(税抜)160mm,165mm,170mm,175mm

MISSION TRANSIT V2 CRANK BLACK 標準価格8,500円(税抜)165mm,170mm,175mm

 

以上がBMXに使われているパーツのサイズの解説になります。

かなり長くなってしまいましたのでほとんどの人は途中で「こんななげー文章読むのだりーよ」となってしまったと思いますが、最後まで読んで頂いた方はありがとうございます。

ここで解説したサイズについてですがあくまで一般的な話になります。

こんな事を言ってしまうと元も子もなくなってしまいますが、参考程度にしてあまりサイズにとらわれず自由な発想でパーツを選んでみてください。

BMXは感覚的な事が多いので自分のテンションが上がるパーツを選びましょう。

 

また、サイズにこだわりたい人へ最後にアドバイスになりますが、同じBMXでも乗る人によって体格や運動神経が違いますので基準をつくると良いと思います。

例えば今乗っているBMXを一つの基準と考え、「バニーホップの引き上げが大変だと感じるから高いハンドルに付け替えよう」や「最近フロント系トリックを始めたからフォークのOFF SETを短くしてみよう」など今必要なものを一度考えてみましょう。

色々一気にパーツを付け替えると何が良くて何が悪かったのか自分でも分からなくなると思いますので。

 

伸び悩んでいる人で自分では何が悪いのか分からない人はBMXのプロショップに相談するのも一つの手です。

パーツを交換せずとも、例えばハンドルの角度をかえるだけで乗りやすくなったということもあります。

 

詳しい人に相談する事も上達の近道になります。

全国のBMXショップはこちら

 

それではみなさんのBMX LIFEが楽しくなる事を楽しみにしています。

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この記事を担当したのはMotocross International Ltd.です。

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